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また会いましょう。
by psychedelicious
若き日の過ち-1-
眠いーだるいーと言いながらドライブしてたら
あちこちで鯉ノボリを見かけました。
もうそんな季節かー。


鯉ノボリといえば幼き日の苦い思い出が。

あの布魚たちはワタシの実家にも多数あったのですが、
(亡くなったばあさんが買ってくれたんだとか)
どうも泳がせるためのポール(木製)が
ワタシが物心つく前に腐り落ちたとかで
泳いでいるのを見たことがありませんでした。

んでまぁ一目拝んでみたいわと思った幼いワタシは
兄姉の情報を頼りにホコリまみれの物置を探索し、
みごと巨大ゴイ数匹を捕獲したのでした。

捕獲したは良いものの放流する場所がないので
兄姉とともにどうしようかと思案した上、出した結論は

「ドキッ!子供だらけの鯉くぐり大会」。

すなわち、
大きいコイから順に「食われては排泄される」という
スカトロプレイ 競技を始めたのであります。

さて、真鯉やら緋鯉やら、ポールの上のほうに並ぶであろう
大き目のコイに食われておるうちは良かったのですが、
終盤にさしかかってワタシが小さめのコイにトライしたところ、



ハマった。


かなりきっちり。

黒いチビゴイの中盤で、
まさに胎児のごとき体育座り状態になり、
上にも下にも動けないのであります。

呼ばれてきた父親が片側の端をつかみ、
ぶら下げ状態にしてぶんぶん振ってみても
まるで出てこない、と。




あぁ難産。


とか言っている場合ではないのです。幼いワタシは
「このまま一生魚の中でえさを与えられる寄生虫的人生を送るのであろうか」
と無情な世をはかなんでさめざめと泣いたわけです。


いや、実際にはそんなにおとなしいもんではなくて、

「ハサミ持ってきて早く助けろやゴルァ!」

とかなんとか泣きわめいていたのを覚えていますが
魚の中から聞こえるその声を兄姉がどう聞いていたのかを思うと
幼いワタシが不憫でなりません。爆笑だけが聞こえていたわけですが。


その後の展開を詳しく覚えていないのですが
今の私が人魚になったり泡になったりしていないということは
無事に助け出されたのでしょうか。

たしかハサミでは切らなかった気がする。
鯉ノボリのヒラキは作らなくて済んだと。



つーわけで鯉ノボリもちょっとキライ(←またそれかよ)
by psychedelicious | 2004-04-09 17:24 | 戯言の掃き溜め
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