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また会いましょう。
by psychedelicious
地震の恐怖
いきなりのハラワリです(オチないです).


いまさっき,ワタシが住んでるあたりを震源とする地震があったのですが.

ワタシのアパートってば築30年の木造で,
しかも2階に住んでるもんで,エライ派手に揺れまして.

ガラス戸はガッシャンガッシャン言うわ床も柱もギシギシひしゃぐわ.

地震というもので,生まれて初めて恐怖を感じました.


あたりまえだけど,震源付近だと
P波からS波までの間がほとんどないのですね.

いままでに経験した地震だと,
たいがい細かな縦ゆれの気配に「お,くるな」と心の準備をして
手近な火を消すとかちょっと対策してから横揺れが来るんですが.
今回はまったくその余地がありませんでした.

こういうの直下型っていうのでしょうか.えらい怖かったです.



さて,なんでこの記事がハラワリなのかと言うと.


ワタシいろんな大学の先生方と共同で,「震災後の避難所運営」とか
「災害対策支援プログラム」とかに関わる研究をしているのですが,

「被災された方の気持ちを想像できない」ということに
ずっともどかしさを感じていたのですね.
「文献と書物で得た知識だけで人の気持ちはわからん」と
思ってるもんですから.

で,震災を受けた方の「余震が怖くて自宅に戻れない」というお気持ちが
ずっとわからずにいたのですが,
今回はじめてそれをリアルに想像することができました.

ワタシが体験したのが震度5弱だそうですから,
震度6規模の余震の続く地方に住んでらっしゃる方の
恐怖は想像を絶するものだろうと思います.

ましてこれで所有物を失い,また大事な人を失った人の気持ちは
やはりワタシの想像をはるかに越えるものだろうと思います.


結局,被害を受けられた方の気持ちを本当に理解することなんて
できるわけがないのですが,少しでも近い気持ちで
被災された方々にお会いできるようになることは
たぶん大事なことなんだろうなぁと思います.


自分の論文が片付いたら,またすこしずつ,
神戸や新潟で被災された方にお話を伺う機会が出てきます.

こういうお話から,この先同じような震災が起きたとき,
どうしたら被害を最小限に抑えることができるのか,
そのあたりを調査して社会に還元しようというお仕事なのですが.

お話を伺うときに,浅薄な言動で人を傷つけることがないよう,
さっき感じた恐怖感をここに記しておきたかった,と
今日の記事はそういうわけです.


では,おやすみなさい.
by psychedelicious | 2005-02-16 05:36 | 割腹-ハラワリ-
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